王凡 WANG FAN

北京語:ワンファン

 北京で活動するアーティスト。1970年、甘粛省蘭州で生まれる。1985年から音楽を作り始める。1986年、軍に入隊して、1990年に離隊した後、蘭州で過ごし、1993年頃から蘭州で歌を歌いはじめるようになる。主に海馬歌舞庁で専属歌手として活動していた。1994年、殘響楽隊と活動を共にした。

 1996年、北京へ移住した。1997年、広州へ移住した。のち、再び北京へ移住した。

 1998年4月には蘭州で、點串楽隊紅楽隊水晶花園楽隊、瀋陽の攪水男孩楽隊、咸陽の子彈打完了楽隊とともにライブを行う。同年、バンドと活動を共にし、北京の忙蜂酒[ロ巴]や[ロ豪]叫倶楽部で即興ライブを行った。

 1999年、広州で1stDEMO大法度』を制作する。どうやら、このアルバムはイギリスで発売されたようだ。またバンドを結成し、ライブを行う。この時のメンバーは、王凡(Vo)・周勝軍(G)・朱芳瓊(アコースティックG)・呉呑(B)・高飛(Dr)・祖咒(バイオリン)。6月、アルバム『身体里的冥響』を製作した。10月、カセット付き雑誌『自由音楽 第一期』に曲が収録された。

2004年9月27日、吉吉画廊門口で行われた実験噪音音楽会より
(撮影:YIREN)

 2000年、摩登天空と契約する。10月28日、豪運酒[ロ巴]でライブを行ったが、この時、舌頭楽隊NO楽隊のメンバーがバックバンドを務めた。11月26日には、上海のU-LIKE酒[ロ巴]でライブを行ったが、この時のメンバーは王凡(Vo&Key&笛子)・朱小龍(リードG)・歡慶(ノイズG&軍鼓)・呉俊徳(B)・高飛(Dr)・祖咒(Key&バイオリン)・顔峻(詞朗読)・孫孟晋(詞朗読)。12月19日には、瀋陽の凱特金酒[ロ巴]でライブを行った。

 2001年夏になり、摩登天空との契約の話は無くなってしまったのか、アルバム『身体里的冥響』をインディーズで発売した。また秋頃には、河酒[ロ巴]で毎週末、セッションを行っていた。同年12月31日には、昆明で行われた“中国芸術在行動−−昆明現代音楽節”に参加した。その時のメンバーは、王凡(Vo)・郭仲偉(暗夜公爵楽隊)・道吉才旦(B)・毛豆(Dr)・左小祖咒であった。

 中国ノイズ界の第一人者として、ノイズが中国人の人々に認識されるに従い、大きな注目を浴びるようになっていった。

2003年11月4日、“北京声納−国際電子音楽節”より
(写真:
北京声納−国際電子音楽節−

 2002年5月31日には、蘭州の我的天堂酒[ロ巴]でライブを行った。7月、オムニバス『BAD HEAD』に曲が収録された。同年、『身体里的冥響』が香港のNoise Asiaから発売された。また、実験映画『冬至』の音楽を担当した。12月19日、全国農業展覧館2号館で行われた迷笛音楽季に出演した。

 2003年9月、アルバム『無限反復』が発売となった。10月10日から17日まで首都劇院人芸実験劇場で行われた戯劇「審問記」に出演した。11月4日、北京の蔵酷で行われた“北京国際電子音楽節”に参加した。同年、オムニバス『十三不靠(極度揺滾NO.3)』に曲が収録された。

 2004年2月14日、上海の上海多倫現代美術館で行われた“打開天空”実験電子音楽会に参加した。5月、スイスでライブを行った。7月、話劇「火臉」の韓国公演で音楽を担当した。9月21日、新豪運酒[ロ巴]で行われた“観音聚会”に参加した。

2000年の写真

 9月27日、吉吉画廊門口で行われた実験噪音音楽会にPNF(香港の李勁松)と2人で共演した。この時、Junky(Dr)がサポートを務めた。10月15・17日、哈爾濱話劇院で行われた“哈爾濱新音楽芸術節”に参加した。両日とも、呉迪と共演した。11月4日、新豪運酒[ロ巴]で行われた“為野孩子楽隊小索送行”追悼ライブに顔峻と共に参加した。11月27日、杭州の31号酒[ロ巴]で行われた“第二届第二層皮音楽節”に参加した。12月3日、“北京文化転播現場-撒把芥末”に参加した。12月30日、広州のSOLO[ロ巴]でライブを行った。

 2005年1月20日、13CLUBで行われたSUB JAMアルバム発表会+観音唱片アルバム発表会に参加した。3月19日、湖南省でベルギーのC-drikやカナダのeugeneと共にライブを行った。5月21日、南門劇場で行われた“第二届大山子国際芸術節”に参加した。同年、鐵觀音楽隊に参加した。6月、王凡・楊韜馮昊の3人で、“突破閾限”サウンドオープニングに参加した。6月12日、無名高地酒[ロ巴]で行われた即興ライブに参加した。6月21日、両個好朋友酒[ロ巴]で顔峻小河と共に即興ライブを行った。6月26日、愚公移山酒[ロ巴]でライブを行った。6月28日、両個好朋友酒[ロ巴]でライブを行った。8月8日、厦門の最[ロ巴]で行われた“最電子”電子音楽節に参加した。9月、日本の東京で行われた“Asia Meeting音楽節”に参加する予定であったが、ビザが下りず参加できなかった。

2004年9月27日、吉吉画廊門口で行われた実験噪音音楽会より
奥はPNF
(撮影:YIREN)

 10月2日、北京海淀公園迷笛音楽節小舞台で行われた迷笛音楽節MINI MIDIに出演した。12月27日、両個好朋友酒[ロ巴]でライブを行った。この時、田鵬と一緒にライブを行った。

 2006年1月、話劇「論黒暗是不存在的」の音楽を担当した。3月7日、両個好朋友酒[ロ巴]でライブを行った。この時のライブは、9月になり『水陸観音現場』としてアルバム化された。3月25日、13CLUBでライブを行った。5月1日、北京海淀公園迷笛音楽節実験小舞台で行われた迷笛音楽節MINI MIDI IIに出演した。6月、初の正式なアルバムとなる『五行』が発売となった。7月11日、両個好朋友酒[ロ巴]で『五行』発表会を開いた。11月25日、杭州のLoft49凡人楽墅で行われた“第四届二皮声音芸術節”に参加した。

 2007年3月27日、両個好朋友酒[ロ巴]でライブを行った。5月3日、北京海淀公園で行われた迷笛音楽節MINI MIDI舞台に参加した。12月15日、MAOで行われた惘聞楽隊のライブの前座を務めた。

 2008年5月1日、両個好朋友酒[ロ巴]外舞台で行われたMini Midi 2008に参加した。5月30・31日、長沙のFREEDOM HOUSEで李劍鴻とともにライブを行った。6月、オムニバス『Noise Is Free』に718との曲が収録された。9月30日、唐山の唐山後海音楽倶楽部でライブを行った。12月、オムニバス『背景 - 中国声音芸術』に曲が収録された。

 2009年7月、大忘杠楽隊に加入した。8月、ベルギーのSUB ROSAから発売となったアンソロジー『An Anthology of Chinese Experimental Music 1992-2008』に曲が収録された。

 2010年3月、オムニバス『陽春』に曲が収録された。(一部情報提供:佐藤あつしさん)

 
 

 

●アルバム

タイトル 出版 発行 制作 発行年 品番 地域
五行 北京北影録音録像公司 阿都品&観音出品   2006/6 kwanyin 004,ISRC CN A08-05-372-00/A.J6(CD版) 中国

 

●インディーズアルバム

タイトル 出版 発行 制作 発行年 品番 地域
大法度(Dharma's Crossing)       1999 (CT版)  
身体里的冥響 SUBJAM   2001夏 SUBJAM005、ORIGIN001(CD版) 中国
Sonic Factory Noise Asia   2002 NANC 06 CD(CD版) 香港
無限反復   鉄托(SUBJAM)&阿都品(ADOPIN) 阿都品 2003/9 SUBJAM011(CD版) 中国

 

●共同アルバム

歌手(楽隊)名 タイトル 出版 発行 制作 発行年 品番 地域
zbigniew karkowski・li chin sung・wang fan・fannullone 水陸観音現場 北京北影録音録像公司 sugarjar@gmail.com 観音唱片 2006/9 Kwanyin 016,ISRC-A08-06-306-00/A.J6(CD版) 中国

 

●ソロ発表曲

曲名 アルバム名 発行年 備考
這個憂傷的城市 自由音楽 第一期 1999/10 1999年の作品
水星・火星們(箱琴版) 在底下 2000/12 アコースティック版
噪音時代 内心的噪音 2001  
現代主義後音楽可有病了 我愛揺滾楽7 2001  
詩歌 BAD HEAD 2002/7  
以身相許 極度揺滾NO.3 2003  
(曲名不明) 美国 2006/4/1 1997年12月25日、瀋陽でのライブ(左小祖咒と)
(曲名不明) 美国 2006/4/1 1999年6月19日、北京KEEP IN TOUCHでのライブ(NO楽隊と)
(曲名不明) 口袋音楽 雑誌創刊二周年記念演出 2006/6 ▼DVD▽2006年3月25日、13CLUBで行われた“口袋音楽 雑誌創刊二周年記念”ライブより
施転的陀羅尼di 点唱佛 2006 ドイツのStaubgold発行
GIVE MY BODY TO BEIJING BUBBLES A SOUNDTRACK AND A TRIP TO CHINA'S UNDER GROUND 2007  
全劇到此結束 Noise Is Free 2008/6 クレジットは王凡・718
寂静処(In deep silence) 背景 - 中国声音芸術 2008/12  
Zero An Anthology of Chinese Experimental Music 1992-2008 2009/8  
無鏡 陽春 2010/3  

 

●参加アルバム

歌手(楽隊)名 曲名 アルバム名 発行年 参加形態 備考
NO楽隊   走失的主人 1999/4 ミキシング(祖咒と) 全曲参加▽中国盤のみ
舌頭楽隊 烏鴉 内心的噪音 2001 レコーディング、ミキシング  
胡[ロ馬]個 我看過<[才困]着我,[糸邦]着我>/婚前協議 内心的噪音 2001 ミキシング  
  一巴掌打死七個 2001/8 アルバムポスト協力(毛鐵柱と)  
毛豆   2002/3 プロデューサー・ミキシング(毛豆と) 全曲参加
星期三旅行楽隊 Down The Road BAD HEAD2 2003/4 コーラス(複数で)  
顔峻+FM3+武權   顔峻+FM3+武権 2003/8 ライブ撮影 全曲参加
左小祖咒   我不能悲傷地座在[イ尓]身旁 2005/5/25 コーラス(複数で) 3曲参加
  [イ尓]知道東方在[口那]一辺 2008/3/8 ノイズエフェクト編集、男声 2曲参加
譲我再見一次大夫 走失的主人 2009/2/28 リミックス  
吉吉阿珠、阿洛克古、阿鐵説日、阿西阿作、的莫媽麻、的莫呷呷、沈爾阿培、曲比洛洛、吉巴呷呷、牛苦爾哥 対河流説是 彝族民歌の電子生活 2005/9 音楽  
WFDD Sin An Anthology of Chinese Experimental Music 1992-2008 2009/8 メンバー(Dickson Deeと)  

 

●出演

出演媒体 曲名(題名) 映像名 発行年 参加形態 備考
地下映画   自由的辺縁之鑑証 2006/2 インタビュー ▼DVDあり

 

●関連サイト

阿都品」(UTF-8)
msnspacesより。王凡のBLOG。

活着」(中国語GB)
我愛揺滾楽のサイトより。インタビュー記事がある。

北京声納−国際電子音楽節−」(中国語GB)
アーティスト紹介がある。

 

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