1988年、北京に留学する。同じく外国人である、薩保・斯艾爾とともにPARTYに参加し、演奏を行っていた。そこで、丁武・張炬と出会い、また一緒に留学したSARPOの4人が意気投合し、唐朝楽隊を結成した。バンド名は、KAISERが名づけた。

　1989年6月には、帰国によりバンドを脱退したが、唐朝楽隊の音楽に多大なる影響を及ぼした。

　帰国前には、オムニバスアルバム『占領西門町』をレコーディングする。カイザーのデビューアルバムとなった。

1998年5月22日、KEEP IN TOUCHで行われた
唐朝楽隊のライブより
（撮影：YIREN）

　その頃、張炬のために歌った曲「YOUR VISION」を『再見　張炬』に発表する。

　1998年12月には、唐朝楽隊の2ndアルバムが発売となったが、収録曲のうち2曲は彼が手がけた。また、2ndアルバムが更にプログレ色が強くなっているのは、カイザーの音楽性がこのアルバムに色濃く反映されているためである。

　唐朝楽隊での活動は順調に見えたが、1999年6月、5月に起きたNATOのユーゴ中国大使館誤爆事件で、丁武と意見が食い違い、それが原因で唐朝楽隊を脱退した。

　その後は、インターネットサイトChina Now（中国脳）を運営するなど、音楽活動は控えめであったが、姜［日斤］のオムニバス発表作品にプロデューサーとして参加した。

1999年5月16日、KEEP IN TOUCHで行われた張炬追悼ライブに参加した
唐朝楽隊のライブより
（撮影：YIREN）

　2000年5月に北京の莱茵河声場で行われた張炬追悼ライブでは、痩人楽隊をバックに「YOUR VISION」を歌った。しかし、表立った音楽活動はほとんどしていなかった。

　2001年になり、春秋楽隊を結成し、7月3日には有戯酒［ﾛ巴］で初ライブを行った。また同年、霊通公司の創意総監となった。

　2005年頃から、DIRTY DEEDS楽隊を結成した。9月7日、愚公移山酒［ﾛ巴］で寂寞・夏・日楽隊と共にライブを行った。

　2008年6月2日、湖北省荊州で聖火リレーに参加した。

　現在もバンド活動と仕事を両立させながら北京で生活を続けている。

Kaiseｒのデビュー作、『占領西門町』のカバーデザイン