冥界楽隊

提供：Chinese Rock Database
ナビゲーションに移動検索に移動
冥界楽隊
Mingjie 24.jpg
基本情報
中国語名（簡体字） 冥界
中国語名（繁体字） 冥界
拼音 Mingjie
発音転記 ミンジエ
出身地 北京市
ジャンル デスメタル・ヘビーメタル（初期）・ノイズ（1998年）・ハードコア（1998年）
活動期間 1994年5月 - 2000年,2002年 -
影響 Metallica（初期）
メンバー 田奎
陳曦
薛文
王博
劉永超
左から：扈晶波・陸勳・周鴻飛・王強。（写真：MORT PRODUCTIONS）
（写真：MORT PRODUCTIONS）
『中国原創揺滾壹』の歌詞カードより。
『紅星3号』の歌詞カードより。
2002年11月30日、上海市の音楽倉でのライブより。左から：田奎・勾践・陳曦・陳小欧・周鴻飛。（撮影：YIREN）
2006年の写真。（写真：音楽基地、中国地下音楽網）
2007年の写真。（写真：MORT RECORDS）
2010年10月14日、上海市の696LIVEでのライブ。（写真：YIREN）
2010年10月14日、上海市の696LIVEでのライブ。（写真：YIREN）
2011年のメンバー。（写真：SITE）

冥界楽隊（ミンジエ、Mingjie）は、北京市で活動しているバンド。中国初のデスメタルバンドで、一度バンドは解散したが、新たなメンバーで再活動を行なっており、中国メタル界ではカリスマ的人気がある。

メンバー

過去に在籍したメンバー

サポートメンバー

経歴

第一期

1994年5月、死亡鐘楽隊がメンバーを変更して名称を冥界楽隊と変更した。この時のメンバーは、王強と周鴻飛だけであった。間もなくして、オムニバス・アルバム『中国原創揺滾壹』のために、「错乱」をレコーディングしたが、レコード会社から半ば強制的に「爱的疯狂」とタイトルを変更させられた。

王強と周鴻飛は、新しいメンバーを探し始める。その間に、郭智勇・陸勳が練習に参加する。Metallicaのようなスタイルを目指して活動していたが、郭智勇がデスメタル好きであったため、その影響を受けてデスメタルスタイルとなっていった。同時期に活動していた戦斧楽隊と同じスタイルでは特色がないため、音楽性において一層の区別を付けるために音が重くなっていったという事もある。

のち、郭智勇は脱退、新たに扈晶波が加入し、メンバーが王強・周鴻飛・扈晶波・陸勳となった。

1998年にはメンバーが王強・周鴻飛・劉一緯・王勇となり、作曲・編曲は劉一緯が、作詞は王勇が担当することとなり、音楽的変化が生じた。その理由は、生活スタイルの変化にもよる。以前は長髪で反逆性に満ちていたが、のち、これは外見でしか過ぎないと悟り、自分達の音楽を追及しようとした結果、デスメタルが中心ではあるが、ノイズやハードコアなど多くのスタイルを取り入れた。

過去に多くのアルバムに曲を発表したが、ライブを行なってもほとんど収入がない状態だったため、1998年はたった4回ライブを行なっただけであった。神秘性を保ち続けたいという理由もあり、積極的にはライブを行なわなかった。

1998年末、王強が更なる発展のために、ドイツへ行くこととなる。そのため、彼が行ってしまうまでに、アルバムレコーディングを行なった。この頃、王強の歌い方はラップ化していて、デスメタルを続けたい周鴻飛と考え方にズレが出てきており、周鴻飛はレコーディングに参加しなかった。

超載楽隊の高旗は、「彼らは、中国でもっとも優れたバンドのひとつだ」と語っている。その理由として、デスメタルを演奏することは時代と逆行することで、決して売れる音楽ではないのに、理想の音楽を追求してスタイルを変更していないことだと述べている。ただメジャーとはほど遠い音楽性ということもあり、アルバムレコーディングが終了した後も、発売してくれるレコード会社が見つからなかった。

アルバムレコーディング以降、活動休止となり、2000年には正式に解散となった。

第二期

解散しても、冥界楽隊を慕うものは数多く、2001年11月には、オムニバス・アルバム『衆神復活』に「恶梦在继续」が収録されたり、2002年1月発売のメタル雑誌『重型音楽4』では、冥界楽隊の特集が組まれた。そして、2002年5月には、過去の作品を1つに集めたアルバム『冥界』がMort Productionsから発売となった。5月18日には、北京市の豪運酒吧でアルバム発表会が開かれ、オリジナルメンバーである周鴻飛と、若いミュージシャン達の陳曦・田奎・勾践・陳小欧が共同で、冥界楽隊の曲を演奏した。

この日は1日だけの再結成であったが、やがて、冥界楽隊は同メンバーで活動を再開した。周鴻飛の心を再結成に動かしたものは、メタルファンの強い支持と熱望である。冥界楽隊は、中国メタルファンの間では、伝説化しているバンドであった。すでに元メンバーはデスメタルを演奏せず、別な音楽に興味が移っており、冥界楽隊は過去のものとなっていた。周鴻飛も他のメタル関係のミュージシャンとは異なり、髪の毛が短く、普通の若者と同じような格好で、とてもメタルを演奏しているようには見えない。しかし、この日のライブは、多くのメタルファンと媒体から大きな注目を浴びた。これほど大きな反響になるとは、周鴻飛も思っていなかったに違いない。

2004年頃から、周鴻飛はライブに参加しなくなり、バンドを脱退した。そのため、オリジナルメンバーがいなくなり、陳曦と田奎がバンドの中心人物となっていった。7月から9月にかけて『血流中国』巡演に参加し、地方都市でライブを行なった。2007年12月、Mort Productionsよりライブ・アルバム『暗火覚醒』が発売となった。

2008年4月、全国ツアーを行なった。5月、2ndアルバム『瞬間燃焼』が発売となった。

2009年4月、15周年記念アルバム・ボックス『SAMSARA』が発売となった。

2010年10月、全国ツアーを行なった。

2015年4月、全国ツアーを行なった。

2021年4月から6月にかけて、全国ツアーを行なった。

2023年2月から3月にかけて、全国ツアーを行なった。

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

  • 冥界（2002年5月）
  • 瞬間燃焼（2008年5月）
  • 未子申煞（2023年1月1日） -- Hell Mouth Recordsより出版された2枚組CD。1枚は2021年6月11日、ラジオ・南京広播電台のfm105.8南京音楽頻率のために田奎と陳曦が取材を受けた時の音源（8トラック）である。このインタビューは2021年7月10日に放送されたものである。もう1枚はバンドの曲が8曲収録されている。CD2枚用の厚いプラスチックケースに入っているほか、また20ページのブックレット付き。200枚限定。

ライブ・アルバム

  • 暗火覚醒（2007年12月）
  • 万叱不屈（2021年3月20日） -- 2014年のライブ音源をアルバム化したものである。CDで発売されたが、30セットのみ、豪華ケースにCD+レコード+カセット+フラッグが入ったBOX版（豪華礼盒版）が発売された。

アルバム・ボックス

デモテープ

ソロ発表曲　

曲名アルバム名発表年備考
爱的疯狂中国原創揺滾壹1994本来の曲名は「错乱」であったが、変更させられ、歌詞も修正させられた
爱的疯狂揺滾之旅壹1996『中国原創揺滾壹』と同じ
窒息非常揺滾壹1996
燃烧揺滾工廠1996
犯戒紅星3号1996
恶梦在继续揺滾北京III1997京劇「紅灯記」の台詞をデスメタルの中に取り入れている
恶梦在继续衆神復活2001/11/24
恶梦在继续2007摩登天空音楽節2008/9▼DVD
海市蜃楼血流中国2004/12
钻石与锈铁衆神復活52008/3/22
钻石与锈铁通俗歌曲VOL.4152010/5
（曲名不明）拾参金属音楽節22008/9/28▼DVD▽2007年10月1日、「拾参金属音楽節2」でのライブ
夜魔之路我愛揺滾楽822008/12
战争经济衆神復活捌2013/10/12

参加アルバム　

アーティスト・バンド名曲名アルバム名発表年参加形態備考
陳磊千年影人2011/4編曲3曲参加

主要なライブ・コンサート

外部リンク

「https://www.yaogun.com/wiki/index.php?title=冥界楽隊&oldid=663791」から取得