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− | 1968年11月、[[河南省]] | + | 1968年11月、[[河南省]][[伏牛山区]]の小学校教員の家庭に生まれる。家は文化大革命により大きな被害を受け、10歳にもならないうちから、氷の大地で牧羊をすることになり、幼い頃から、なめられたり騙されながら育った。やがて絵画・音楽・文学・映画・発明などに興味を持つが、勉強をしなかったため、小学校の教師からは悪い生徒というレッテルを貼られた。中学校に進級する際、転校させられる。高校卒業前日、学校の貧乏学生からの金銭の経済搾取に関して新聞に暴露し、即刻退学となった。その後、2年ほど監督と哲学に関して勉強する。18歳になり、[[人民解放軍]]に入隊したが、豚のいる場所に誤って来てしまったと悟り、約年半後に退役した。その後、何も持たず南方へ行ったが、言葉や戸籍の問題などにより、非常に苦しい生活を強いられることになり、1ヶ月で体重が15kgも痩せた時もあるほど苦しい生活であった。約2年の放浪後、実家に戻った。中国では純粋な手段を用いて高尚な目的を成し遂げるのは不可能だと考えたためである。 |
− | 1991年から曲を創作するようになり、1993年にはバンドを組むために、[[北京市]]・[[広東省]][[広州市]]・[[海南島]][[海口市]]・[[福建省]][[廈門市]]などに行き、やがて[[デモテープ]]を制作する。 | + | 1991年から曲を創作するようになり、1993年にはバンドを組むために、[[北京市]]・[[広東省]][[広州市]]・[[海南島]][[海口市]]・[[福建省]][[廈門市]]などに行き、やがて[[デモテープ]]を制作する。[[廈門市]]では[[新電鰻楽隊]]と活動を共にした。 |
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1995年には9万元を用意して[[唐朝楽隊]]や[[呼吸楽隊]]のメンバーとともに1stアルバムを制作するが、アルバム発売の機会に恵まれることはなかった。この頃、バンドを組み、[[PARTY]]などに参加するが、経済的理由などに短期間で解散してしまった。 | 1995年には9万元を用意して[[唐朝楽隊]]や[[呼吸楽隊]]のメンバーとともに1stアルバムを制作するが、アルバム発売の機会に恵まれることはなかった。この頃、バンドを組み、[[PARTY]]などに参加するが、経済的理由などに短期間で解散してしまった。 | ||
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1997年になり、『現代史詩 第三部』の構想を練りはじめ、[[北京大学]]や[[中国社会科学院]]の学者と検討し始める。 | 1997年になり、『現代史詩 第三部』の構想を練りはじめ、[[北京大学]]や[[中国社会科学院]]の学者と検討し始める。 | ||
− | + | 1998年冬には、ドキュメンタリー映像『復活的中世紀与沈睡的錯位型夜話』を制作するなど、映像方面の作品も手掛けるようになる。 | |
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− | + | 1999年11月から2000年1月にかけて、『現代史詩 第四部 拯救』の雛型が完成するが、発売までこぎつけることはできなかった。同じ頃には、北京の[[三裏屯]]、[[豪運酒吧(老豪運酒吧)|豪運酒吧]]、[[忙蜂酒吧]]、[[莱茵河声場]]、[[玫瑰天涯]]等の[[ライブハウス]]や[[ライブバー]]でコンサートを開き、様々な評判を呼んだ。この時は、[[大侠楽隊]]を組んで活動していた。 | |
− | + | ロックとオーケストラを融合した音楽に複雑な歌詞を載せた、彼独自の哲学的世界は誰にも入りこめず、理解者もほとんどいない。そのため、アルバムの発売も一般の流通ルートで普通に発売しているわけでもない。また、ライブを開いても、賞賛の拍手より、野次の方が多い。それは、彼の曲が1曲あたり数十分もあり、しかも分かりづらいためであろう。まだ現代音楽文化がそれほど育っていない中国で活動するのは、難しいのかも知れない。 | |
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2010年5月、アルバム『[[黒色狂想(沈睡)|黒色狂想]]』と、DVD『[[跨時空感応 時間的倒影(沈睡)|跨時空感応 時間的倒影]]』が発売となった。 | 2010年5月、アルバム『[[黒色狂想(沈睡)|黒色狂想]]』と、DVD『[[跨時空感応 時間的倒影(沈睡)|跨時空感応 時間的倒影]]』が発売となった。 | ||
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== ディスコグラフィー == | == ディスコグラフィー == | ||
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*'''[[現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越(沈睡)|現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越]]'''(1999年6月) | *'''[[現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越(沈睡)|現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越]]'''(1999年6月) | ||
+ | *'''現代史詩 第四部 拯救'''(2000年) -- 未発売 | ||
*'''[[黒色狂想(沈睡)|黒色狂想]]'''(2010年5月) | *'''[[黒色狂想(沈睡)|黒色狂想]]'''(2010年5月) | ||
=== 映像作品 === | === 映像作品 === | ||
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2019年10月13日 (日) 01:23時点における最新版
沈睡 | |
---|---|
(写真:BLOG) | |
基本情報 | |
中国語名(簡体字) | 沉睡 |
中国語名(繁体字) | 沉睡 |
拼音 | Chenshui |
発音転記 | チェヌショイ |
英語名・外国語名 | DEEP SLEEP |
出生名 | 閻紅偉 |
別名 | 大侠沈睡 |
出身地 | 河南省 |
担当楽器 | ボーカル・ギター・ピアノ |
ジャンル | 実験音楽 |
職業 | 音楽評論家・作家・記者・芸術家・画家 |
活動期間 | 1993年 - |
沈睡(チェヌショイ、Chenshui)は、北京市で活動する作家・芸術家。
経歴
1968年11月、河南省伏牛山区の小学校教員の家庭に生まれる。家は文化大革命により大きな被害を受け、10歳にもならないうちから、氷の大地で牧羊をすることになり、幼い頃から、なめられたり騙されながら育った。やがて絵画・音楽・文学・映画・発明などに興味を持つが、勉強をしなかったため、小学校の教師からは悪い生徒というレッテルを貼られた。中学校に進級する際、転校させられる。高校卒業前日、学校の貧乏学生からの金銭の経済搾取に関して新聞に暴露し、即刻退学となった。その後、2年ほど監督と哲学に関して勉強する。18歳になり、人民解放軍に入隊したが、豚のいる場所に誤って来てしまったと悟り、約年半後に退役した。その後、何も持たず南方へ行ったが、言葉や戸籍の問題などにより、非常に苦しい生活を強いられることになり、1ヶ月で体重が15kgも痩せた時もあるほど苦しい生活であった。約2年の放浪後、実家に戻った。中国では純粋な手段を用いて高尚な目的を成し遂げるのは不可能だと考えたためである。
1991年から曲を創作するようになり、1993年にはバンドを組むために、北京市・広東省広州市・海南島海口市・福建省廈門市などに行き、やがてデモテープを制作する。廈門市では新電鰻楽隊と活動を共にした。
1993年から1994年にかけては、広東省広州市の中山大学でジャズダンスの講師になったほか、広州市の卜通100DISCOの企画宣伝を担当する。また、書籍『出門人文化』が発売となり、新聞『ニューヨークタイムズ』上で注目を浴びた。
1995年には9万元を用意して唐朝楽隊や呼吸楽隊のメンバーとともに1stアルバムを制作するが、アルバム発売の機会に恵まれることはなかった。この頃、バンドを組み、PARTYなどに参加するが、経済的理由などに短期間で解散してしまった。
1996年4月、1stアルバム『揺滾史詩』(別名:『現代史詩 第一部 童真』)が香港で発売となった。同年秋には、『現代史詩 第二部 墨夜正濃』をレコーディングするが、失敗し、完成しなかった。また同年、テレビ・北京有線電視台の番組「周边32」で、司会を務めた。
1997年になり、『現代史詩 第三部』の構想を練りはじめ、北京大学や中国社会科学院の学者と検討し始める。
1998年冬には、ドキュメンタリー映像『復活的中世紀与沈睡的錯位型夜話』を制作するなど、映像方面の作品も手掛けるようになる。
1999年5月になり、北京林業大学で「結構と整合」に関する学術公演を開く。6月、『現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越』を発売した。このアルバムの完成度については、様々な論議を巻き起こした。
1999年11月から2000年1月にかけて、『現代史詩 第四部 拯救』の雛型が完成するが、発売までこぎつけることはできなかった。同じ頃には、北京の三裏屯、豪運酒吧、忙蜂酒吧、莱茵河声場、玫瑰天涯等のライブハウスやライブバーでコンサートを開き、様々な評判を呼んだ。この時は、大侠楽隊を組んで活動していた。
ロックとオーケストラを融合した音楽に複雑な歌詞を載せた、彼独自の哲学的世界は誰にも入りこめず、理解者もほとんどいない。そのため、アルバムの発売も一般の流通ルートで普通に発売しているわけでもない。また、ライブを開いても、賞賛の拍手より、野次の方が多い。それは、彼の曲が1曲あたり数十分もあり、しかも分かりづらいためであろう。まだ現代音楽文化がそれほど育っていない中国で活動するのは、難しいのかも知れない。
2007年11月11日には、北京市の星光現場音楽庁で《感応 霊与火》沈睡先鋒影像与現場表演沙龍と題したライブを開き、沈睡が製作した映像作品を上映しながら、沈睡が率いる霊与火多媒体表演組によるライブを行なった。
2010年5月、アルバム『黒色狂想』と、DVD『跨時空感応 時間的倒影』が発売となった。
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- 揺滾史詩(1996年4月)
- 現代史詩 第二部 墨夜正濃(1996年秋) -- 制作失敗により未発売
- 現代史詩 第三部(実験版) 時空的瓦解与疾束的超越(1999年6月)
- 現代史詩 第四部 拯救(2000年) -- 未発売
- 黒色狂想(2010年5月)
映像作品
- 復活的中世紀与沈睡的錯位型夜話(1998年) -- 実験フィルム。
- 戦火情縁(先鋒電影、2004年)
- 虚拟之影(先鋒電影、2004年)
- 酒色・月色(先鋒電影、2004年)
- 冰火之间(先鋒電影、2004年)
- 諾氏人(2006年) -- 俊輝と共同監督。また、創意・著述・語り・音楽なども手掛けた。
- 跨時空感応 時間的倒影(2010年5月)
書籍
- 廃墟之花(中国青年出版社、2005年)
- 天下(香港田園書屋、2006年)
- 文明与恐怖
ソロ発表曲
曲名 | アルバム名 | 発表年 | 備考 |
---|---|---|---|
现代史诗第三部(实验版) | 1999 | ホームページ上からダウンロードできた▽MP3▽このタイトルは正式なタイトルではないと思われる、『現代史詩 第三部(実験版)』のどれかにあたるはず | |
Time and Space Switch Into Surreality | 1999 | ホームページ上からダウンロードできた | |
时空的瓦解与疾速的超越 | 摩登天空有声音楽雑誌4 | 1999/10 | CD版のみ |
献给天才的歌(童谣版) | 摩登天空有声音楽雑誌4 | 1999/10 | CD版にはない |
真在的语言(Language Mood of True-being) | 我愛揺滾楽1 | 1999/11 | 『現代史詩 第三部(実験版)』と同じ曲だが、タイトルは沈睡の意向により、新しいタイトルとした。 |
参加アルバム
アーティスト・バンド名 | 曲名 | アルバム名 | 発表年 | 参加形態 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
敏感之花楽隊 | 魂与夜 | 敏感之花 | 2000/12 | 合唱(複数で) |
主要なライブ・コンサート
外部リンク
- 中国語