中国ではかなり早期から音楽に触れ、1982年には、丁武らと蝮蟲楽隊を結成した。1983年、中央美院附中を卒業し、美術編集の仕事をしながら、1985年には不倒翁楽隊に参加する。そして1986年5月には“全国第一届百名歌星演唱会（100名スターコンサート）”に、1987年には“全国第二届百名歌星演唱会”に出演した。

　1986年から1989年には、白天使楽隊に参加する。この間に五月天楽隊などが参加した、首都体育館でのコンサートを企画した。

　1993年7月18・19日には、北京首都体育館で開かれた“奥運−中国之夢”大型ロックコンサートに参加した。

　歌以外にもプロデューサーとして崔健『浪子帰』、艾敬『我的1997』、陳琳『［ｲ尓］的柔情我永遠不［小董］』、陳勁、李玲玉、景崗山、眼鏡蛇楽隊、羅［王奇］等をプロデュースし、いずれのアルバムもヒットとなり、中国流行音楽のレベルの底上げに大きく貢献していった。

2003年11月27日、仁倶楽部で行われたライブより
（写真提供：［ﾛ豪］叫唱片）

　近年は、CHANNEL ［V］の「非常中国」のディレクターとして活動したほか、SCREAM CLUB（［ﾛ豪］叫倶楽部）のパンクバンドに注目、1999年には彼らのアルバム『無聊軍隊』をプロデュースしたほか、1999年11月30日には、北京工人体育館で開かれた“紀念希望工程輝煌十周年大型演唱会”に参加、無聊軍隊のメンバー（ギター：李鵬、ベース：肖容、ドラム：田岳）をバックに「憂心［小中］［小中］者説」を歌った。

　彼のハスキーな歌声にはとても暖かさを感じ、心が和やかになる。歌声だけでなく、彼の作詞・作曲した作品も素晴らしい出来である。ソロアルバムは80年代に出ただけで、その後、出していないのが不思議なくらい。このままプロデュース業や番組製作などで間接的にロックに関わるより、ロックシンガーとして活動してもらいたいものだ。

『流行・揺滾　王曉京制作歌曲精選'90〜'97�@』の歌詞カードより

　2006年10月、CD付き雑誌『音楽時空 2006.10』に曲が収録された。

　2007年1月、オムニバス『燎原星火 VOL.3』に曲が収録された。1月、王迪が中心となって手がけたヒップホップオムニバス『迪托幇』が発売となった。3月、CD付き雑誌『我愛揺滾楽61』に曲が収録された。3月15日、星光現場音楽庁でライブを行った。

1999年、『無聊軍隊』をプロデュースした時の写真
（写真提供：［ﾛ豪］叫唱片）